「新たなる旅立ちで最も気になっていたのは、敵の円盤形戦闘機のデザインに無理がありすぎることだ。立ったまま射撃する兵士は突飛だった。でも、設定資料を改めて見ると突飛でも無かった。それはそれで筋が通っていた」
「なんで違うんだよ」
「それはね。色」
「色?」
「色の塗り方が、機体のラインを崩すような配色になっていて、しかもあまり良くない」
「それが原因?」
「実はカットされたシーンに、機体の形状が分かりやすい絵があったのだ。でも、カットされたので本編には残っていない」
「なんてこった」
「芋虫型戦闘機もやはり配色が良くない。黒っぽい色は背景に溶け込みがちで、形状をあまりアピールしない。先端の黄色ばかり目立つ」
「色に文句を付けるとは、君も変わったね」
「新たなる旅立ちは、時々凄く冴えたカットがあるのだが、色の悪さで損をしている部分があると思う」
「他には?」
「プレアデスは良いのだが、護衛艦も良くない。黒は背景に溶け込んでしまう」
「プレアデスも黒いよ」
「あれは窓の光で形が分かるんだ」
「護衛艦は窓が無いんだね」